Amazonスポンサープロダクト広告-掲載枠への入札調整機能の使い方

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目次

掲載枠への入札調整機能ってなに?

2019年にAmazonは掲載枠入札調整機能をリリースしました。
掲載枠とはAmazon広告プラットフォーム内の掲載枠のことを指し、スポンサープロダクト広告内では以下3つの掲載枠があります。

  1. 検索結果ページの上部
  2. 商品ページ
  3. その他の検索結果

掲載枠入札調整とは入札倍率を0%から900%の間で設定することができる機能です。なぜ掲載枠で入札を調整する必要があるのでしょうか?それは、キーワードと広告グループがそれぞれ異なった動きをするのと同様に各掲載枠もそれぞれ異なった動きをするからです。掲載枠への入札を分析/ 仮説を行いながら調整することはパフォーマンス向上に繋がります。

検索結果ページの上位

Amazonでのクリックの67%以上が検索結果ページの上位から来るといわれています。 SP広告で最も競争の激しい掲載枠と言えるでしょう。検索結果ページの上位はオーディエンスの注目をより多く集めコンバージョンしやすい傾向があります。

掲載枠への入札調整は、入札戦略(Bidding Strategy)と連動するため最終的な入札価格は「掲載枠への入札調整」+「入札戦略(Bidding Strategy)」をとなります。例えば、あるキーワードに1ドル入札し、「検索結果ページ」に50%の調整を設定した場合、その掲載枠に対して入札価格は以下のように適用されます:

固定入札:1.50USD
自動入札(Down Only):$0-$1.50
自動入札(Up&Down):$0-$3.00

商品ページ

商品ページ(Product Page)は、商品詳細ページ、カートの下を含むその他の非検索掲載枠に表示されます。商品ページのクリック率(CTR)は、検索結果ページの上位に比べて時には10倍もの開きがあることがあります。しかし、商品ページは独自の利点/価値があります。(株)Picaroが運用しているセラーさんの多くで商品ページ経由からの売上を獲得しておりAmazon広告の中でも注意したい掲載枠になります。

その他の検索結果

その他の検索結果(Rest-of-Search)とは、1ページ目の真ん中と一番下、そして2ページ目、3ページ目、4ページ目以降に表示される掲載枠を指します。

掲載枠ごとにキャンペーンをセグメントすべき?

一つのキャンペーンに上記3つの掲載枠を混在させるのはおすすめしません。各掲載枠はそれぞれ異なった動きをするからです。なぜ検索結果ページの上部はコンバージョン率(CVR)が高いのでしょうか?Amazonカスタマーが検索結果ページの上位を見るとき、広告表示なのかオーガニック表示はほとんど区別がつけづらいためです。そのため、ほとんどのカスタマーは検索結果上位に表示されるすべての商品が「高評価」、「一番売れてる商品」であると考えるからです。ここで、商品ページやその他の検索結果はどうでしょう?これらの掲載枠はウィンドウショッピングをしているカスタマー(検討/比較中カスタマー)に対して非常に効果的です。

では、実際にこの機能をどのように使うのでしょうか?

キャンペーンを開き、上部にある「掲載枠」をクリックします。

このキャンペーンの目標ACoSを20%と仮定しましょう。掲載枠のデータを見ると、検索結果ページの上位がACoS10%である一方、商品ページとその他の検索結果がACoS30%です。 この場合、目標ACoSの20%を達成するには、検索結果ページの上位への入札倍率を増やし、その他の掲載枠への入札倍率を減らす必要があります。

目標ACoSを達成するための最大入札額の計算方法

最大入札額=RPC(1クリックに対する売上)×目標ACOS

例):仮に目標ACoSが20%で、RPCが1.5USDの場合、5.00USD x 20% = 1.00 USD 

商品ページやその他の検索結果のようなパフォーマンスの低い掲載枠に設定しましょう。

まとめ

キャンペーンが目標ACoSを達成しているからといって、キャンペーンの最適化がされているとは限りません。より良い掲載枠でより大きな収益機会を逃しているかもしれませんし、パフォーマンスの悪い掲載枠に非効率的に広告費を消化しているかもしれません。掲載枠のパフォーマンスを定期的にモニタリングし最適化することで、目標を達成しより良いアカウント運用に繋がるでしょう。