Amazon PPC:初心者のためのステップガイド(3/3)

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目次

Amazon PPCキャンペーンの作成と最適化の方法

まず最初にアマゾンのPPC広告において、キャンペーンの作成や設計には「これ」という正解はございません。メーカーや、担当者、各広告の目的によって設定の方法は大きく異なります。

また、広告費用をたくさん投資しても、アマゾンのアルゴリズムが十分商品を認識していない場合は、広告の配信自体がされないケースも多くあります。

そのような場合は、広告の目的やKPIを変える必要があるのですが、今回は、広告は配信される状況にあることを前提とさせていただきます。

当社では、最初の数週間~数か月はオートキャンペーンをお勧めしています。オートキャンペーンをベースとしつつ、動的な入札アップとダウンにします。オートキャンペーンはキーワードリサーチを目的とし、一定の予算内で運用することを目的とし、Daily Budgetと、Bidding Rateでコントロールしながら、最も費用対効果の高いキーワードを探します。

正しく運用すれば、オートキャンペーンでdaily budgetとBidding rateの管理だけで、効率的にアマゾンのPPC広告を運用することは十分可能です。

Amazon PPCキャンペーンの作成

オートキャンペーンの作成は簡単です。キャンペーン(または広告グループ)に名前を付け、予算とCPC入札額を設定するだけです。キャンペーンが開始されるとすぐに、Amazonは広告商品を調査し、入力された検索キーワードで広告が表示されるようになります。検索キーワードは、セラーセントラル画面から.csvファイルでエクスポートし、詳細に分析することが可能です。

また、オートキャンペーンのみの運用ではなく、パフォーマンスの高い検索キーワードや、詳細な分析をした場合は、別途マニュアルキャンペーンに移行もしくは追加をすることもあります。

例えば、ブランド名が入ったキーワードはACoSが低い傾向があり、それ以外はACoSが高い傾向があるために、これらのキャンペーンを分けて、マニュアル管理をしていくケースや、カテゴリーターゲットの配信と、競合他社ターゲットの配信とで、キャンペーンをマニュアル設定するなどがあります。

以下の表は、Amazon PPCキャンペーンを作成するための詳細をまとめたものです。

Amazon PPCキャンペーンの最適化

定期的にキャンペーンを確認し、最適化することは、PPCキャンペーンの成功につながります。まずは、キャンペーンのパフォーマンスを評価するデータ(インプレッション、クリック、コンバージョンなど)を十分に収集してから、調整をしていきましょう。キャンペーンを変更する前に、最低でも2週間は待つことをお勧めします。(場合によっては数か月待ちます)十分なデータを収集できたら、以下の3つの策を定期的に実行してみてください。

1. オートキャンペーンからマニュアルキャンペーンにキーワードを移行する

コンバージョンの高い検索キーワードは、定期的にオートキャンペーンからマニュアルキャンペーンへ移行させ、より詳細な分析やアクションが取れる体制を作る。

2. ネガティブキーワードを使う(採算の取れない検索キーワードを削除)

不必要なPPCコストを削減するために、オートキャンペーンやマニュアルキャンペーンで実行されている検索キーワードのうち、コンバージョンのないクリックにつながっているキーワード(ネガティブキーワード)を定期的に確認しましょう。PPCキャンペーンや広告グループから不利益な検索キーワードを抽出する場合、以下2点を削除することを目的としています。

  • 明らかに製品と関連性のない無関係な検索キーワード
  • 製品に関係はあるが、クリックのみでコンバージョンにはつながらないため、不利益となっている検索キーワード

正しく活用すれば、ネガティブキーワードはACoSを削減するために役立ちます。

3. PPC広告のためのCPC入札額を最適化する

キャンペーン、広告グループ、キーワードに対する「最適なCPC」を見つけるためには、キャンペーンの目的(売上やインプレッションの最大化、総利益の最大化、もしくはターゲットACoSの達成)を定義し、関連するメトリクスを計算する必要があります。目的とターゲットを設定したら、色々なCPCテストを実行して、どれがターゲットに一番近いものをもたらすかを確認しましょう。以下に、CPC入札を調整し、最適化するための標準的なルールをいくつかご紹介します。

  • ACoSが悪いキーワード: キーワードACoS > 目標値 の場合、入札額を下げる
  • ACoSが良いキーワード: キーワードACoS < 目標値 の場合は、入札額を増やす
  • コンバージョンのないキーワード:入札額を減らすか、キーワードを一時停止する
  • インプレッションが少ない、もしくは全くないキーワード: インプレッションがない場合は、キーワードが商品リストに含まれているか確認しましょう。インプレッションが少ない場合は、入札額を上げてみてください。

入札額変更後は、再度調整が必要かどうかを判断するデータ(インプレッション、クリック、コンバージョンなど)が十分に収集できるまで、時間に余裕をもって待ちましょう。