広告事業の売上高は110億ドル規模で、直近四半期では前年同期比約37%増となりました。調査会社Recodeの最近のデータによると、これは広告クリックによる商品ページビューの増加によるものです。
7月にはアマゾンの商品ページビューの11%が広告クリックによるもので、前年同期の8.8%から増加しました。
この成長は広告効果の向上、広告在庫の増加、または両方の相乗効果によると考えられます。
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7月のアマゾンの商品ビューのうち、11%が広告による流入だったとのことです。
メーカーによっても違うかとは思いますが、数年前で言えば、50%が検索結果からの流入(オーガニック)、30%は各ウィジェット、その他20%が広告を含む流入という割合だったと思うので、広告からの流入は最近は多くなってきたとは言うものの、全体としてはまだまだオーガニックやウィジェットからの流入が大多数といったことですかね。
にもかかわらず、「アマゾンで商品を売りたい」「拡販したい」というメーカー、セラーは、なぜかそれらのオーガニック、ウィジェットからの流入にはあまり注力せずに、広告への投資を増やしている傾向が強いのかと思います。これはアマゾンがこれらの広告商品の販売を強化しているというのもありますが、メーカーとしては「そもそもアマゾンでのカタログの作り方や、SEOが全くわからない。広告の方が昔からあるので社内で予算を取るのも、結果を報告するのもわかり易い。」という理由もあるようです。
確かにアマゾンの商品ページがどう構成されているか、インデックスされるルールはどうなっているのか、どこに主要キーワードを入れることが適切なのか、どのような単語の並べ方が最適なのかといった部分は日本国内では知る手段がほとんどなく、また、さまざまな都市伝説もあるので、みなさま正解探しに苦労されているようですね。
上記数字からもわかるように、まずフォーカスしなければいけないのは、全体の50%を占めるオーガニックによる流入。広告のない中で、どのようにして検索結果の上位に表示されるように、どのようなタイトルを付けるのか、タイトル以外にはどのような要素がインデックスされ、ランキングアップに効果的なのか。それを理解した上で、更なるリフトアップのための広告をすることは非常に効果がありますが、それがないままただ広告を配信をしていても優れた結果は出ません。アメリカのアマゾン外部のtoolを構築している会社や、日本でも元アマゾン社員のコミュニティーではこのような議論が頻繁にされているものの、まだこの辺りは日本国内で適切にアドバイスができているサポート企業様は少なく、またアマゾンジャパンとしても正しい情報を提供していないのは少し不思議に感じています。