Amazonは、彼らのプラットフォームを利用するサードパーティセラーにも、年齢、収入、性別、そして結婚歴といった顧客情報のデータにアクセスできるようにしはじめた。
これはサードパーティセラー向けのプラットフォームであるセラーセントラル(Seller Central)を使用して、より多くの情報を提供するというAmazonの努力の一環だ。4月9日に新しくローンチされたAmazonブランドアナリティクス(Brand Analytics)では、これらの取り組みを強調している。そこで提供されるのは、人気のある検索単語や比較されるプロダクトについてのインサイト、フルフィルメント by Amazon(FBA)における月間ストレージと削除手数料の免除プロモーション、グローバル販売展開をするためのカスタムガイダンス、そして販売者向けのトレーニングツールなどだ。
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アマゾンの仕入部門と、セラー部門の最大の違いと言えば、もちろん発送形態、販売形態の違いですが、パートナー企業(仕入先、出品者)から見た場合に活用できるプログラムの違いとしてはVINEプログラムと、ARAP(Amazon Retail Analytics Premium)でして、今回のこの記事はこのARAPがセラーにも開放されるという内容です。
記事にもあるようにARAPでは、どこの地域の人が買っているか、自社商品を見たけど買わなかった人が何を購入したか、自社の商品を購入する前にどこの商品を見ていたか(比較検討していたか)、どのようなキーワードで検索されているかなどがわかるtool。このデータを使用してアマゾンのvendor management teamは、「御社の商品は、この商品と比較されて、結果他商品を購入されてしまっているので、この辺りの仕様を変更して、XXXX」といったような議論を繰り返していました。このARAPがセラーに開放されることによって、セラーは顧客行動パターン、顧客購買行動特性などに対してより深い分析と洞察を加えられることになるので、よりパワフルなマーケティング活動ができるようになります。
一方、これらのデータをしっかりと分析し、新しいプロダクト開発や価格設定をしていかないと、Amazon上では淘汰されていくことが考えられますので、セラーでもビッグデータを十分活用できるノウハウが求められるようになると思います。