アマゾンが検索アルゴリズムを変更

2019年9月17日
米ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムが、収益性の高い商品をより目立つところに配置するよう、検索システムに変更を加えていたことが、内情に詳しい複数の関係者の話から分かった。自社ブランド商品の優遇につながりかねず、システム変更を巡っては社内でも意見が割れていたようだ。
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Picaro的考察

少し古い内容ですが、The Wall Street Journalの記事に、アマゾンが昨年末に、A9と呼ばれる検索アルゴリズムに、収益性の要素を加えたという記事が出ました。センシティブな内容なので、元アマゾン社員という立場も踏まえて検索アルゴリズムと収益性の関係についての詳細は割愛いたしますが、「検索という行為」や「検索結果でのランキング」というのは、指名買いが期待し難いTier 3以下(各カテゴリーで売上 100位以下)のメーカーにとって、その内容やアルゴリズムを把握しているかどうかは死活問題かと思います。
 
特にアメリカアマゾンといった超巨大マーケットにおいて、Tier3メーカーは「どのような商品をアマゾンで売っていくか?」といった商品戦略を立てる際には、該当すると思われるキーワードのアマゾンでの検索ボリューム、そのキーワードに所属する競合他社の売上、そのキーワードで検索結果ランキングNO.1を取っている商品は毎月どの程度の商品が販売されているかの確認、ランキングNo.1を獲得するのに必要な費用などは、商品を製造する前に市場調査がされているほど、キーワードと検索というアクションがセラーにとって非常に重要な議論のポイントとなっており、中にはクラウドファンディングで「AmazonのXXというキーワードでNO.1を獲得するために500万円必要」といった謳い文句で資金提供を受けている方々もいらっしゃいます。また、日本のアマゾンで商品を販売している中国系セラーも、楽天では中国からは販売できないという付随的な理由もありますが、Amazonに特化して商品製造並びにマーケティングを行っていることが多く、このキーワードを中心としたマーケティング手法が5年ほど前から非常に盛んになっており、今後日本国内から海外へアマゾン輸出をするセラーの方々の間でも一層キーワードベースの商品、マーケティング戦略の構築は活性化するのだと思います。
一方、中国越境ECのネットイースコアラでの購買行動やマーケティング活動はアメリカアマゾンのそれとは大きく異なっており、購買のほとんどが「指名買い」、もしくは「KOLによる外部での宣伝からダイレクトで商品ページに飛んでくる」というものとなっており、アマゾンアメリカや中華系セラーがアマゾンジャパンで行っている販売手法の主流となっているキーワードベースでのマーケティング戦略というのはほとんど機能しないかと思います。中国の越境ECは、アマゾンで言うところのTier1,2と同じような部分があり、外部で仕入れた情報によって商品の認知をし、購入を決めた後に、どこで購入するのかという部分でplatformを使うといった内容かと思います。
(そういう意味では日本国内でも認知度が低い商品が、市場が大きいからという理由だけで中国へ進出するということは、キーワード分析などの数字的なロジカルなマーケティング手法による成功というのは非常に困難な市場です。)
そして日本ではTier1,2のメーカーは指名買いが多いためか、特にAmazonでの販売において、このキーワードをベースとしたマーケティング戦略を立てている企業は多くはなく、どちらかというと中国よりのマーケティングというか、指名買いによりる購買が行われることが多く、Tier3以下のメーカーは、アメリカよりのキーワードベースのマーケティング手法を駆使しながら、表示順位アップのための努力をされているという理解です。
当社へのご依頼の中には、中国で越境ECで成功したからアメリカへ展開したい。日本のAmazonで成功したからアメリカやEUもやりたいという日本企業様からのものが非常に多いのですが、毎回最初に申し上げていることとしては、同じ商品を売るにしても、中国で売るのか、アメリカで売るのか、日本で売るのか。また、AmazonのFBA倉庫に在庫化して売るのか、Shopifyで販売することを目的に、国内に在庫して売るのかによって、マーケティング手法が大きく異なり、その点を理解しないで日本での手法を踏襲してしまうと失敗のリスクが大きくなるという内容です。
アメリカアマゾンにおける、キーワードベースのマーケティング戦略についてより詳しい情報が欲しい企業様はお気軽にお声がけください。

アマゾン, 越境EC

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