あえて Amazon 独占販売を選ぶ、新興 D2C 企業たちの狙い : カミソリのビックの場合

2019年7月8日
ビック(Bic)は、Amazonと商品の限定販売契約を結んだ最新のブランドだ。 現在、ビックの男女向けカミソリ「メイド・フォー・ユー(Made For YOU)」はAmazonで独占販売されている。同シリーズは、男女問わず使用できるカミソリで1本8.99ドル(約970円)から売られている。色は4色から選ぶことができ、替刃も4枚、8枚、12枚入りのパッケージオプションが展開されている。ハリーズ(Harry’s)やビリー(Billie)といったほかのD2C(Direct to Consumer)ブランドもカミソリのスターターセットを9ドルで、4枚入りの替刃を9から10ドルで販売している。メイド・フォー・ユーも4枚入りの替刃が9.99ドルで、これらブランドに合わせた価格設定だ。ビックのほかのカミソリは男性向けと女性向けに別れており、Amazon上でより安い価格帯で展開されている。たとえばカミソリの持ち手部分と替刃4枚セットが5.49ドル(約590円)から、使い捨てカミソリは6ドル(約650円)から9ドル(約970円)で販売されている。   ビックのほかにも、ダイエットシュガーの「イコール(Equal)」を販売するメリサント(Merisant)、GNC、レギンスとマットレスを販売するタフト&ニードル(Tuft & Needle)などがAmazonと独占販売契約を結んでいる。Amazonだけで販売する商品を開発するかわりに、Amazonから「我々のブランド」とみなされ、さまざまなメリットを享受できる。たとえばAmazon Prime Day(プライムデー)や休暇シーズンに優先的に宣伝されるほか、Amazon自身による広告やマーケティングやVineレビューを利用できる。さらには商品開発でAmazonによる分析も受けられる。
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Picaro的考察

最近はアマゾンだけでの販売。自社サイトだけでの販売といった、チャネルをしぼったD2Cが増えてきているようです。

まだアマゾンジャパンに在籍していた際、初めて「グローバルでAmazon独占販売をしている」というメーカーと商談をし、彼らの日本進出のための戦略を立てたことがあります。グローバルでアマゾン独占販売をするというのは、自分達が製造した商品は、アマゾン、もしくはアマゾンと自社サイト以外のどのECサイトでも売らないという内容なのですが、これは記事に記載があるような「契約」ではなく、メーカー独自の戦略により決定されているものです。

メーカーとしては、メーカーのチャネル戦略並びに価格戦略のためということもありますが、同時に1つの地域で実施したプロモーションのABテストの結果を他ロケールに横展開することができると。また、アマゾンというグローバルでほぼ統一された各プロモーションプログラムさえ勉強しておけば、他プラットフォームのことは勉強する必要もなく、社内のコストを抑えることができるということです。

確かに、1名がアマゾンと楽天の2つの店長をやると、2つのプラットフォームごとの知識や経験が必要になり、単純計算ではあるが、コストは2倍。ただ、アマゾンだけであれば、アメリカでのAmazonビジネスの知識があれば、オーストラリアでも、EUでも横展開が可能なのでコストは、1.2倍とか1.3倍とかに抑えられるという点は非常にリーズナブルな理由ですね。(※因みに日本市場は英語では展開できないから、日本においたは日本語への翻訳やSEOのサポートが必要らしいですが。。やはり言語による日本のガラパゴス化が。。)

なお、当社のクライアントには、まだ上記のような「全世界でアマゾン独占で」という企業は1社しかないものの、最近では 日本は自社とアマゾンのみ。そして海外向けには自社サイトをShopifyやMagentoで越境EC対応しつつ、海外はAmazonのみで展開したいというニーズが増えてきており、先日からShopifyの導入並びに運用代行のポートも弊社のサービスに追加させていただきました。Shopifyとアマゾンを活用した海外進出(越境EC)にご興味がある場合は、いつでもご相談ください。


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