Amazon PPC:初心者のためのステップガイド(2/3)として、今回は
Amazon PPCの基本(始める前に知っておきたいこと)
について記載させていただきます。
アマゾンスポンサー広告を始める際には、以下の基本的な概念や用語を正確に理解することが、非常に重要です。
Amazon PPC広告のキーワードターゲティングの機能
Amazon PPC広告は、キーワードターゲティングを使用し、買い物客の検索クエリと関連するスポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告とを一致させています。
マニュアルキャンペーンでは、3つのキーワードマッチタイプを利用して、広告ターゲティングをさらに絞り込むことができます。
Amazon PPCキャンペーンの目標設定方法
PPCコストに対するキャンペーンのパフォーマンス(ACoSやROASなど)を定期的に確認していないと、対象商品に損失を与えてしまうことはよくあります。
Amazon PPCキャンペーンのパフォーマンスを評価するためには、最初からAmazon広告を運用するための目標を明確にしておく必要があります。以下では、キャンペーン目標と、それに応じて算出する必要のある目標値をまとめました。
キャンペーン目標 | 目標値の算出方法 |
売上・インプレッション数の最大化 | ACoS(Advertising Cost of Sale/売上高広告費比率)の損益分岐点を計算する |
目標利益率の達成 | 目標ACoSを計算する(ACoSの損益分岐点 - 目標利益率 |
総利益の最大化 | 総純利益を算出する |
Amazon PPCにどれくらいの広告費をかけるべきか?
Amazon PPCにどれだけの費用を使うか理解するためには、まず広告費を除いた利益率(ACoSの損益分岐点)を計算する必要があります。商品の損失とならないためにも、キャンペーンの目的に関係なく、Amazon PPCにどれだけ費やす余裕があるのか、利益率から判断しましょう。
ACoSの損益分岐点を算出する方法
ACoSの損益分岐点(売上高広告費)は、広告費を除いた利益率のことであり、売上からFBA fee、Amazon手数料、shipping cost、製造コストを引いた残りの%が35%である場合、PPCに35%以上を費やすことがなければ、利益を確保することが出来ます。
売上の最大化がキャンペーン目標であれば、ACoSの損益分岐点を計算することにより、PPCに費やすことのできる最大額を認識しておくことができます。
ACoSの目標値を算出する方法
収益率の高いキャンペーンを目指している場合、ACoSの損益分岐点を使用して、現実的な純利益率を決定することができます。
例えば、広告費を含めた利益率目標が5%で、ACoSの損益分岐点が20%の場合、PPCに使える費用は15%ということになり、これがターゲットACoSです。目標利益率に応じた収益性の高いキャンペーンを実行するのであれば、ターゲットACoS以上を広告費に使ってはいけません。
Amazon PPCを始める前にリスティングを最適化する
PPC広告を始める前に、商品リスティングがAmazon SEOに最適化されていることを確認しましょう。Amazon SEOは、キーワードターゲティングを行い、PPC広告のクリック率(CTR)とコンバージョン率(CVR)を最適化するための前提条件となります。
AmazonのSEOは大きく2段階のプロセスで行われています。(SEOの詳細は、また別のブログを記載予定)
さて、PPC広告を開始する前の準備として理解をしておかなければいけない最低限の情報をまとめさせていただきました。今回のブログはここまでですが、次回は、実際のAmazon PPC広告の設定方法についての記事となりますので、楽しみにしていてください。